インタヴュー

左記に、ダグラス・ハーディングへのいくつかのインタヴューの抜粋があります。

この抜粋は1977年からのものです。



1977年のダグラス・ハーディングへのインタヴューより
リチャード・ラング がおこないました。

リチャード・ラング:あなたのメッセージは、世界において、何か新しいものですか?

ダグラス・ハーディング:答えは、「はい」であり、「いいえ」です。それは新しく考案されたどころか、深く伝統的です。それはおそらく、過去3千年間でまわってきた、永遠の哲学のただもう一つのヴァージョンです。永遠の哲学の基本的教義は、私とあなたは匿名で旅をしている神である、ということです。私たちみんなの本質は、あらゆるものの背後にあるたった一つの現実であるのです。それを神、仏性、アートマン・ブラフマンと呼ぼうと、何でもあなたのお好きなように呼んでください。私たちがやっていることは、ただこの永遠の知恵と結びつき、それを祝い、それから生きることだけであり、それはあらゆる偉大な宗教のまさに中心に見出されるものです。それは、認識されず、無視され、軽蔑され、否定されていますが、でもそこにあるのです。私たちは、この伝統をできるかぎりシンプルに、継続しているだけです。これが、あなたの質問に対する答えの前半です。

答えの後半は、はい、それには、何か新しいものがここにはある、ということです。もしそれが生き生きしたものであるなら、それは新しくなければならない、と私は思っています。この素晴らしい至高の洞察を本当に楽しんでいるあらゆる人は、そこに様々な場所からたどり着くのだ、と私は思うのです。本当に発見されるたびに、それはユニークな門を通じてなされ、私の門は、他の人の門とはまったく同じではないことでしょう。実際それは、はからずも、異なったものとなり、非常に重要な面において、本当の突破となりました。それは完全に現代的なアプローチであり、それ自身の新しく非常に有効な技術と私たちがワークショップと呼んでいる手順をもっています。もしそれがこのように現代化されないとしたら、それは、停滞した、半分死んだか、完全に死んだ伝統主義へと、陥っていく危険性があるように、私には思えるのです。それは古い古い話を語りますが、しかし、劇的に脱神話化された形で語ります。それは信頼できますし、今までの信じがたい飾りをそぎ落としました。歴史上のこの時期に、私たちはそれを限界まで脱神話化していると、言えることでしょう。ここに、永遠の哲学が本質へと明確化され、単純化され、削減されたものがあるのです――実験のおかげです。実験こそ、私たちがやっていることの中心にあるものです。

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